【編集後記】

とにもかくにも、『とい』26号、発行のはこびとなった。「眠りの効用」は、アウグスティヌスのこころの成長を扱ったものだ。人が精神的に成長することをやめてしまったように見える時代にあって、生きるうえで大切なことを気づかせてくれる語りとなっている。「学校は生徒が主役」は、わたしたちを教育の原点にたちかえらせるものであり、教育の場に立脚した思索という点でも貴重である。言葉を失ったままに、言葉で語る矛盾を抱えた「春の朝」ではあるが、次には自然からエネルギーをいただき、豊饒の歌をうたいたいものだ。『とい』の同人、読者の皆様、次号に奮ってご投稿をお願い申し上げます。<く>